エル・クラシコ 2012/4/21

 バルセロナ対レアル・マドリーのクラシコ対決は、

 前半 バルセロナ対レアルマドリー 0-1

 後半 バルセロナ対レアルマドリー 1-2

 1-2で、レアル・マドリーの勝利。

 でも、その後のチャンピオンズ・リーグでは、バルセロナはイングランドの「チェルシー」に、レアル・マドリーはドイツの「バイアン(バイエルン)・ミュンヘン」に2試合負けて、リーグ敗退してしまったらしい。

 バルサとレアルの2チームとも、クラシコで疲れ切ってしまったんだろうな。

 バルセロナも連戦続きで、これまでにも、故障する選手が続出して、かなり厳しい状態でした。

 バルサのグラディオラ・ペップ監督も今期限りで辞められてしまうそうだし。

 でも、若い選手が育ってきているし、バルセロナ・システムの効率の良さ(省エネ率)は、世界のフットボール・クラブの中でも、一番優れていると思うから、世界一フットボールが強いという、王者の座は、まだまだ譲られないと思います。

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 今回のクラシコは、レアル・マドリーの守備が効いていました。

 それでも、もし、開幕あたりの、最善の状態のバルセロナと戦っていたとしたら、勝っていたかどうかはわかりませんが。

 囲碁で言うと、レアルマドリーの守備は、「石(碁石)が死んでいない」という状態でした。

 囲碁は、黒と白の碁石を置いて、陣地取りをするようなゲームで、どこに石を置くかという、最善の一手で、勝負が決まってくるゲームだと思いますが。

 数だけ、たくさんあっても、相手の石に取り囲まれてしまうと、石は死んでしまって、10個くらい、ごそっと相手に取られてしまって、陣地(地/じ)も奪われてしまったりするし、いいところにひとつだけ置いても、それがうまく繋がっていかなければ、けっきょく、石は死んでしまう。

 フットボールの試合だけど、まるで、囲碁のゲームを見ているみたいだなあと思いました。

 ジョゼ・モウリーニョ監督はたぶん、囲碁は知らないと思いますが。

 まるで、囲碁の達人のような陣形を取っているのが、面白かったです。

 レアルマドリーは、ペンタゴン(五角形)の陣を敷いて、バルセロナの選手のひとりひとりをマークしたり、

 守り(ディフェンス)を残さず、10人全員のレアル・マドリーの選手が出て行って、真ん中でボールを取って、攻めるという戦法を取ったり、

 ボールを持ったバルセロナの選手に、「ため」なく、近づいて行って、プレッシャーを与えたりしていました。

 バルセロナの選手は、パスサッカーなので、相手選手に近づいて来られても、すぐに正三角形の陣を敷いて、ボールを回すのが得意ですが。

 レアル・マドリーの選手が、すべて上がってきて、徹底的にマークを行って、固められているので、パスをする味方の選手が限られていて、利用する空間も、角度もレアル・マドリーに読まれてしまっていました。

 ボールを持ったバルセロナの選手が、至近距離にいたレアル・マドリーの選手に正面から詰め寄られて、ちょっとうろたえているという、珍しい光景を幾度か見てしまった。

 いざバルセロナの選手がゴールを狙っても、レアルマドリーの選手全員が戻ってきて、がっちりとゴール前を固められてしまう。

 そして、ボールを奪われると、レアルマドリーお得意の、鮮やかなカウンター・アタックが起動してしまう。

 レアルマドリーもこのところ、パスサッカーの形態になっていて、まるでバルセロナみたいだなあと思っていたんですが。

 クラシコでその成果が証明されたという感じ。

 これまで、レアルマドリーのスピードに戸惑っていたメズット・オツィル(エジル)選手も、パスサッカーになると真価を発揮していました。

 エジル選手と、ファビオ・コエントラウ選手と、カリム・ベンゼマ選手は、ちょっとおっとりとしたタイプの選手なので、この3人が、ともすれば行け行けで、勇み足になろうとするレアルマドリーを抑える、振り落とそうとしてくる暴れ馬を乗りこなすような役割を果たしているのかも。

 カカー選手、ディ・マリア選手、クリスティアーノ・ロナウド選手の3人の選手のスピードといったら、すさまじくて、乗りに乗っているときのこの3人を止められる人間は誰もいないという感じなんですが。

 そこに、サイド・バックのマルセロ選手がいないと、ちょっと厳しい面もあるかな。

 マルセロ選手もすばしっこくて、指揮官のシャビ・アロンソ選手のように、選手たちのパスの中に入ってボールを中継させるのがうまい。

 レアル・マドリーの選手がスピードに乗ってきて、調子が上がってきて、正面突破して、前方しか眼に入らなくなってくると、脇に控えているエジル選手の存在が、仲間の選手から忘れられてしまって、影が薄くなってきてしまうという面もあるのですが。

 今回、エジル選手とメッシ選手のシンクロ率はかなり高かった。二人が、まったく同じ動きをしている瞬間もありました。

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 バルセロナ・チームを分断して、守りが効いている(石が生きている)状態。

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守りを固める、レアルマドリー。

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まるで、バルセロナの選手に擬態しているようなエジル選手。

かなり良い位置にいる。Img_6484b_2

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イケル・カシージャス選手

「ふたりとも、喧嘩したらあかんで。仲良うしいや」

審判員

「ペペ選手落ち着いて!」

ペペ選手

「……」

ラモス選手

「(痛い……んやけど、なんか俺、おいてけぼり?)」

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メッシ選手

「ごめんね。だいじょうぶ?」

ラモス選手

「うん。だいじょうぶ(ちょっと痛いけど)」

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エジル選手のカンフーキック!

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エジル選手

「やったー!」(満面の笑み)

角度60°のパスと、忍者戦法

 「FCバルセロナ」の強さの秘密はどこにあるんだろうなあと、ぼ~っと考えていて、ふと、強さの秘密のひとつには、正三角形の角度に関係あるんじゃないかな?と思いました。

 三角形の角度の和が180度だから、3で割って60度。

 正三角形の陣を取っているとき、3人で、60度の角度でボールを回しているということはわかるけど。

 普通にパスを出すときも、もしかしたら60度の角度でパスを出しているのかもしれない。

 とふっと思いました。

 60度がどの基準で60度なのかは、むずかしいところですが。

 とりあえず垂直と水平の線で単純に考えて、図に描いてみました。

図1

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 60度の角度で、パスを出す選択肢は8方位。

 垂直、水平の線も合わせると12方位。

 パスを受ける選手は、45度の線上にいて、30度のパスと60度のパス、どちらでも対応できるようにしている。

 正三角形の陣を組んで、すばやくパスを回すときだと、パスは垂直(90度)の線から見て、右か左に60度か120度の鋭い角度で出すけど、

 相手の様子を見ながら、ゆっくりパスを回すときは、垂直(90度)から見て、30度か150度の、やや、ゆるやかな角度のパスを出しているように見えます。

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 選手は、パスを出す相手がどこにいるのかを目視して確認する必要はなく、ただ「60度の角度」にパスを出せば、必ず、近くにいる味方の選手の誰かが拾ってくれる。

 パスがどの角度に出るかわかっているので、ボールをもらう選手は、その位置まで走っていけばいいだけ。

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 バルセロナの基本的なボールの動かし方

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 まず、右端の一番下の選手が、2の選手に(垂直から見て)30度の、ゆるやかなパスを出す。

 2の選手は、背後の垂直の線(270度)から見て、330度の、同じくゆるやかなパスを3の選手に出す。

 3の選手は、2の選手にパスを戻す。

 (2の選手は、シャビ選手っぽい役割)。

 2の選手は、5か、5´(ダッシュ)の選手に鋭い縦パス(垂直(90度)から見て60度か、120度)をする。

 5´の選手は、6か6´の選手に、ゆるやかな30度のパスをする。

 30度の線上に並んだ選手は、6が受け取ってもいいし、スルーして6´が受け取るようにしてもいい。

 5´の選手は、前方に走って、6の選手から60度のパスを受け取ってシュート。

 または、6の選手が前方に走って、6´の選手から30度のパスを貰って、シュート。

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 普通、サッカー選手は、味方がボールを持っているときは、相手選手のいないところにいようとするけど。

 バルセロナは、あえて相手選手の中に、無造作に飛び込んでいく。

 相手選手が、パスに邪魔な木だとすると、密林地帯に飛び込んでいくゲリラ隊みたいに。

 パスに邪魔な木のはずなのに、木の背後に隠れて、相手選手の死角にいて、いざ、相手の間を抜いて、60度の線上にうまくパスが来たときは忍者みたいに、ととと、と走って、相手に気付かれないように、60度の地点に走っていく。

 相手選手は、バルセロナの選手をいくらマークしていても、背後の死角で動かれるので、マークしづらい。

 だから、相手選手は、45度の線上でマークをするか、徹底的に60度のパスを止めるか、しか方法がないんじゃないかなあと。

 それで、メズット・エジル選手は、しきりに背後のバルセロナの選手を気にして、パスの線上近く(45度の線上)にいるようにしていたのかな。

 パク・チソン選手は、徹底的にマークしていたメッシ選手が、ふと、背後でわずかに動いて、パスの道を作って、パスを受け取った時に、それがわかっていたから、あんなに慌てていたのかもしれない。

 メッシ選手は、バルセロナ・システムに組み込まれて動くときもあるけど、システムに組み込まれなくて、ジョーカーのように、オールマイティで自由な動きで相手を翻弄させるときもある。

 密林地帯のゲリラ隊なバルセロナの選手は、いざボールを取られても、相手選手のすぐそばにいるので、正三角形の陣を取りながら、相手選手一人を3人で取り囲み、あっという間にボールを奪ってしまう。

 他の選手は、「囲い込み漁」の外側にいるようなもので、手出しも何もできない。

 何匹もの獰猛なピラニアに取り囲まれて食べられる魚を、手出しもできず、ぼうぜんとしてただ見ているだけという感じ。

バルセロナの、三角形の陣形

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メッシ選手

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第23節 「レアル・マドリード」対「レバンテ」戦

 「レアル・マドリー」対「レバンテ」戦は、4-2で、相手チームの「レバンテ」も強かったけど、クリスティアーノ・ロナウド選手がむちゃくちゃ調子を上げていました。

 途中でボールが折れ曲がる回転シュートや、ヘディング・シュートなどで、一試合に3点のハット・トリック。

 そして、ゴールには入らなかったけど、フリー・キックが凄かった。

 選手たちが壁を作っている頭上を通り越して、上がっていったボールが、いきなりカクンと曲がって、加速しながら下に降りてゴールを狙う。

 元ウルグアイ代表の、「レバンテ」のゴール・キーパ、グスタボ・ムヌア選手が、素早いパンチングで対応して、ボールを弾き飛ばしていましたが。

 ゴール側からの映像で見ると、遠くにふわっと浮かんでいたボールが、いきなり眼の前に出現したという感じ。

 空間と距離感が、ぐにゅっと歪んだ感じでした。

 まるで、コミック「HUNTER×HUNTER」(冨樫義博作)で描かれている超人たちの超人的な戦いを、実写で見たようでした。

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 この前、久しぶりにリカルド・カルヴァーリョ選手が出場して、試合の前に身体をほぐしている姿を見たとき、「あっ」、とびっくりしました。

 操り人形が、身体の各関節をばらばらに動かしているような、それでいてふわっとした浮遊感のある身体の動きが、メズット・エジル選手そっくりでした。

 というか、メズット・エジル選手が、リカルド・カルヴァーリョ選手の身体の動きを真似て、自分のものにしたんだと思う。

 クリスティアーノ・ロナウド選手からは、しなやかさを保ったまま、筋肉をつける方法を学び、カカー選手からは、柔らかで優雅な動きと、フェイントをかけて相手の隙を突くドリブル術をコピーして、シャビ・アロンソ選手とジョゼ・モウリーニョ監督からは戦術を学んだという感じ。

 (シャビ・アロンソ選手が味方に鋭い縦パスをすると、アナウンサーの人から、「intelligence pass (インテリジェンス・パス)」と言われていたけど、エジル選手が味方の選手の足もとに、相手がコントロールしやすい、柔らかで的確なパスをすると、「lovely pass(ラブリー・パス)」って言われてました。その対比がちょっと面白かった)。

 そして、FCバルセロナからは、味方同士の素早いワンタッチ・パスをじかに見て覚え、リオネル・メッシ選手からは、身体の柔らかさと、複雑な回転をするシュートの打ち方を見て学んだという感じ。

 メズット・エジル選手は、各選手の動きや戦術を、乾いたスポンジが水を吸収するように、自然に身体に吸収していっている。

 「これが自分のスタンスだ」とこだわることなく、どんどんと自分のスタイルを変えて、一人一人がかなり個性的で癖のあるレアル・マドリーの選手の戦術に合わせようとしているよう。

 2年前に南アフリカのワールドカップに出ていたメズット・エジル選手は幼い感じで、まるで、小学生の男の子が大人の中で活躍しているみたいだったけど。

 (ドイツ人のサッカー選手って全体的に身長が高いし(ワールドカップ代表選手の平均では、世界で一番高かったんじゃないかな?)、性格も落ち着いているから、若い選手でも、かなり大人びて見えるというのもあるかもしれませんが)。

 「レアル・マドリー」にいる数年で、まるで、時間を早回しにしたように、急激に成長していったようにも思えます。

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最近よく見ている動画

Mesut Ozil - Levitate (HD)
http://www.youtube.com/watch?v=r-5iuJLaiHQ

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浮遊している(ような)エジル選手

Img_5703ゴール!

国王杯

 最近のメズット・エジル選手は活躍していて、色んな所で褒められているみたい。

 アシスト数も増えたし、ゴールもひとつ決めた。

 でも、以前だって別に活躍していなかったわけではなかったと思うんだけどな。

 一度、チームがばらばらに瓦解していた時、モウリーニョ監督がいろいろと指示を与えたエジル選手を投入して、なんだか腰が落ち着かず、バタバタしていたチームで、エジル選手がぱっと一度だけバックパスをすると、いきなりチームがぴしっとしたこともあった。

 前半戦は、みんなあまりにも調子が良すぎて、スピードが速すぎて、積極的に行ってて、大人しいエジル選手がついていけなくて、ちょっと引いてた感じでした。

 エジル選手は、厳しい後半戦に向けて、体力を温存しているのかなあと思ってたけど。

 さすがに、苛立ったジョゼ・モウリーニョ監督が、「そろそろここらへんで本気出しや、エジル!」って、発破をかけた感じでした。

 モウリーニョ監督は、いつも、選手が交代して戻って来たら握手とかするのに、エジル選手が交代してベンチに戻ってきても、ベンチに座ったまま、ぷいと、よそを向いて、不満そうに、ぷーっと頬をふくらませていました。

 でも、その後にいろいろ、エジル選手に対して、モウリーニョ監督のフォローや説明や叱咤激励があったんだろうな。

 その後、おとなしくて引き気味だったエジル選手の調子が、俄然、上向いて、いきなり、「次々と奇跡を起こす、『魔法使いエジル』」になってしまったのには笑ってしまった。

 ほんとうに素直な子だな。

 普段は、激しいボールの動きと選手の動きに置いて行かれて、脇の方でぼーっとして、ボールの動きを他人事みたいに見つめているだけなのに、いざ、チームがピンチという場面になると、底力のような強さが出てきて、奇跡を起こしてくれるという感じ。

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 国王杯は、レアル・マドリーはバルセロナに負けてしまいました。

 だけど、国王杯の第2レグ(第2戦)は惜しかった。

 エジル選手のミドルシュートが決まりかけたんだけど、ゴールバーに当たって、ゴールラインの線上に落ちて、バルサのゴールキーパに止められてしまった。

 でも、国王杯の内容はあまり覚えてない。

 「レアル・マドリー」と「バルセロナ」のエル・クラシコだったし、一か月前くらいから、試合の日が来るのを指折り数えて、ワクワクして待ってたんだけど。

 第1レグで、レアル・マドリードの一部の選手の、リオネル・メッシ選手に対する対応が酷かった。

 ペペ選手はメッシ選手の左手を踏みつけるし。

 コエントラン選手は、共に倒れたメッシ選手を、抱き上げるふりをして、彼の頭をぐっと下に押してたし。(なんか、赤ちゃんをいじめる幼児みたいだった)。

 国王杯の第一レグを見た後、すごいヘコんだ。

 メッシ選手が倒されて、芝生の上に座っていたら、ペペ選手がまっすぐに審判員を見つめたまま、メッシ選手のすぐ脇を通り過ぎた。

 ペペ選手の足が、軽くメッシ選手の左腕に当たって、メッシ選手がちょっと驚いて、通り過ぎようとするペペ選手を不思議そうに見上げていたけど、次の瞬間、左手をぐっと靴底で踏まれて、「ぎゃー!!いたい!!」って感じで左手を押さえて苦しそうに転がり回っていた。

 そばで一部始終を見ていたシャビ・アロンソ選手が、心配そうにメッシ選手のそばに近寄っていたけど、ペペ選手は知らんぷりで、もう一人の選手と一緒になって、審判に抗議していた。

 審判員は、抗議に気を取られて、それを見逃してしまった。

 メッシ選手は、ほんとうに気の毒だった。

 メッシ選手って、一途で、ボールが大好きで、忠誠心の強い、シェパードみたいなんだよね。

 明るい褐色の眼が澄みきって、きらきらしてる。

 なんかもう、ボールのことしか眼中にない、みたいな感じで。

 他のことはどうでもいいや、もう忘れた、って感じ。

 赤ちゃんのように純粋で無垢というような。

 あの酷い試合が終わった後、メッシ選手がきらきらした眼で、屈託なく仲間と喜び合ってる姿には、仲間に対する絶対の信頼とか、絶対の忠誠心しかなかった。

 いやもう、ほんとすいませんって、私がペペ選手の代わりに、メッシ選手に平謝りに謝りたいくらいでした(意味ないけどね)。

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 次のリーガ・エスパニョーラの試合で、ペペ選手が招集外で出なかった試合は、ディフェンスの連携が慣れてなくて、うまくいかなくて、ものすごく弱かった。穴だらけだった。

 これでは、次のバルセロナとの国王杯第2レグは、とても戦えないなという感じでした。

 ペペ選手は、メディアに対して、メッシ選手の手を踏んだことを、「無意識だった。わざと(メッシ選手の手を踏もうと思って)やったのではない。でも、メッシ選手がそれを暴力を受けたのだと感じたのなら謝罪したい」と言っていました。

 ジョゼ・モウリーニョ監督も、「彼が公式の場で、意図的ではないと断言したのに、実はあれは意図的でしたとペペ選手が私に言ったら、ものすごく(私は)怒るけど」と言って、

 「ペペ選手が嘘つきだと(メディアが)そう思うならそう言いふらせば良いだろう。それは、あなたたちの人間性の問題だ」

 と、なんか含みのある言葉でメディアの追及をかわして、ペペ選手の言っていることを信じていないけど、それでもかばうという姿勢が見え見えでした。

 まあ、モウリーニョ監督の立場だったら、自チームの選手を守るために、それも仕方がないのかなと思っていたけど。

 モウリーニョ監督が、次の国王杯の第二レグにペペ選手をスターティング・メンバーで投入してきたときは、正直、ぞっとしました。

 当然、しばらくはペペ選手を試合に出させないと思っていたのに。

 メディアが騒いで、ペペ選手をつるしあげている最中に、その真ん中にペペ選手を、いけにえのようにして、ぽーんと放り込むような。

 「やってないとお前が言うのなら、堂々と顔を上げて、行け!」というような、モウリーニョ監督の厳しさと非情さを感じました。

 審判は、選手を守るためにあるというのは、ここで本当に実感しました。

 この行為を裁かれて、試合停止になったほうが、ペペ選手にとってはまだ楽だったと思う。

 ペペ選手は、頬がげっそりとこけて、眼がぎらぎらしてて、幽鬼のような、鬼気迫る顔つきになってました。

 ゴール・キーパのイケル・カシージャス選手、セルヒオ・ラモス選手、シャビ・アロンソ選手は、スペイン代表の選手なので、スペイン代表の試合のときはメッシ選手や、他のバルセロナの選手ともチーム・メイトになる関係なので、内心、色々と葛藤もあると思う。

 とくにシャビ・アロンソ選手はバスク出身だし。そういう不正な行為が許せないという正義感は強く持っている人なんじゃないかな?

 今回の事件では、レアル側に、目に見えない、深い亀裂を生んでしまったような気もします。

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 エジル選手は――これも、メッシ選手と一緒で、サッカーのこと以外は、あんまり深く考えないようにしているという、楽天的な部分もあるのかも。

 ドイツ人だし。蚊帳の外みたいなところもある。

 メディアに叩かれている最中のペペ選手に対しても、まったく今までと変わらず、こだわりなく、普通に仲良く接しているし。

 トルコ代表ではなく、ドイツ人として、ドイツ代表になることを決めたエジル選手に対して、愛憎半ばした対応をする(一部の理不尽な)トルコのメディアにも、まったく動じない、のほほんとした強さと言うか、しなやかさというか。

 そういう面では、幼いころから徹底的に、精神的に鍛え上げられているというか。

 (子どもと犬の躾は、ドイツ人に見習えということわざがあるらしい)。

 そういうさりげなく静かで、穏やかな強さはすごいな。

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エジル選手に指示を与える、モウリーニョ監督。

第18節 リーガエスパニョーラ

 第18節「レアル・マドリード」対「グラナダ」戦。 

 前半 レアル・マドリード」対「グラナダ」 2-1

  後半 レアル・マドリード」対「グラナダ」 5-1

  で、レアル・マドリーの勝利。

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  レアルはホーム・スタジアムのサンチャゴ・ベルナベウだったので、最後まで、まるで、負けてるみたいにして攻めてました。

  たぶん、勝ってると思ってそこで気を抜いちゃうと、次の試合に気合が入らないんだろうな。

  100パーセントの試合。これ!ということに、100パーセントで挑むって、かっこいいよね。

  この試合を見る前に、日本人の審判員の人の特集番組を見ていたので、どうしても審判目線で試合を見てしまった。

  今回の試合でも、番組と同じように、選手がいきり立っているときに、審判員がにこっと自然に笑ってて、怒ってたはずの選手も、思わず笑顔で対応してしまったり、審判員がカードを出すときに、すごく冷静に、毅然としてカードを出してたりしていました。

  メズット・エジル選手は、けっこう審判に容赦なくて厳しい感じ。自分の信念を強く持ったドイツ人らしいところなのかもしれないけど。

  自分の感覚をかなり信用しているから、審判員にオフサイドとか取られると「Nein! (違う!)」て感じで、指揮者みたいに両手を上げて、ものすごく怒っている。

  でも、その割には、相手選手にラフプレーをされても、怒ったように両手は上げるけど、わりとさらっと流す感じ。

  青々とした芝生の上で、コテン、や、コロリン、と転んで、座り込んで、「もう!」とぶつぶつと何かを言って、一人ですねているようなところがかわいい。

  大抵、すぐ立ち上がって走りだすけど。

  長そでの白いユニフォームを着てると、本当に、白いうさぎさんが芝生でぴょこぴょこ跳ねてるみたい。野生のうさぎのように、後ろ足の加速が力強い感じ。

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  今回もエジル選手は相手選手に転ばされて、コロンと転がってました。そして、正座して、「いたい、いたい」というように、足首をちょっと押さえてたけど、すぐに立ち上がって走りだしてました。

  その様子が、なんか、着物を着た、品の良い、おしとやかな日本人の女の子みたいだった。

  レアル・マドリーに来て、おしとやかさとか、気品がアップしたような気がする。

  サッカー選手として、それでいいのだろうか?

  私はいいけどね。

  エジル選手は、すぐにシャビ・アロンソ選手にパスを渡してしまうので、ボールを要求していたマルセロ選手が、「こっちにすぐに渡せよ!」って、エジル選手に、猛烈に怒っていました。

  エジル選手は指揮官的な役割を持つ、シャビ・アロンソ選手に指揮権とボールを任せて、自分自身の創造性を放棄して、頼ってしまっているようなところもあるのかもしれない。

  ジョゼ・モウリーニョ監督は、そんなエジル選手に不満そうでした。

  モウリーニョ監督としては、もう少しエジル選手にアグレッシヴに行って欲しいのかもしれない。

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  今回は、3アシスト(ゴールにシュートを決めた人に、最後にパスを出した)をして、「魔法使いエジル」の片鱗を見せていました。

 クリスティアーノ・ロナウド選手が、二人の選手の頭の真ん中を抜くパスをして、「あっ」というような顔をしていました。エジル選手は、ロナウド選手の方を見ていて、後ろは見ていなかったけど、とっさに足を出して、ボールの角度を変えていました。

  そのボールが、うまく背後の二人の相手選手の間を抜いて、カリム・ベンゼマ選手の元に届いて、ベンゼマ選手がシュート。

  英語では、アナウンサーの人に、「インプロバイゼーション」と言われていました。「インプロバイゼーション」って何だろう?と思って調べてみたら、たぶん「improvisation」で、即興、即席にやったもの、即興詩、即興曲、即興演奏などの意味らしいです。

  ドイツの記事では、wieder als Spielgestalter des "Weisen Balletts" 「白のバレエ団(レアル・マドリー)のゲームメーカー(試合を構成する、形作る、作り上げる人)が戻ってきた」と言われていました。

 Mesut Özil zaubert: Der Nationalspieler mit drei Assists

  http://www.goal.com/de/news/839/primera-division/2012/01/08/2835743/mesut-%C3%B6zil-zaubert-der-nationalspieler-mit-drei-assists

  エジル選手は、バレエダンサーに例えられたこともあったらしい。

  指先でバランスを取ってるところとか、身体の動かし方が優雅なところとか、バレエダンサーぽい。

  伝説的なバレエダンサーの、「ニジンスキー」ってこういう人だったのかなあと思う。

  それで、日本では、そのプレーは「偶然」と言われてました。

  確かに偶然かもしれないけど。でも、もしかしたらエジル選手は、ロナウド選手が「しまった!」と言うような顔をしているのを見て、この角度のままではオフサイドになる!と思って、とっさに軌道修正をした……のかも。

  カリム・ベンゼマ選手がまた、うまいところにいたんだよね。

  ベンゼマ選手とエジル選手は、うまくいけばミュラー選手とエジル選手のような息の合ったコンビネーションを作れるかもしれない。

  ドイツ代表の選手は、エジル選手が思いがけないパスをすると、思いがけないところに、ちょうどいたり、ちょうど走ってきていて、エジル選手からパスを貰えるけど。

 レアル・マドリーではその魔法のような、奇跡のような、偶然のような連携がなかなかうまく決まらないという感じ。

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「あっ。しまった」

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「えいっ」

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ベンゼマ選手のところに、ボールが転がってきて、
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シュート!

エル・クラシコ その4

 スペインのサッカー、「リーガ・エスパニョーラ」での2大強豪の対決。

 ・前半 レアル・マドリー対バルセロナ 1-1

 ・後半 レアル・マドリー対バルセロナ 3-1

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 今回も、レアル・マドリードは、FCバルセロナに勝てなかった……。

 前半30秒で(バルセロナのゴールキーパのミスから)、レアル・マドリードが一点入れた時は、「おっ。これは。今回はいけるかも!」と思ったけど。

 ――バルセロナは、後半戦からが、「真のバルサ」なんだよね。

 正三角形の陣を組むバルセロナ・システムが起動し出すと、もう、誰にも止められない。

 レアル・マドリードの選手は、ボールが自分のところへパスされるのを待っているけど、バルセロナの選手はボールが来る次の場所へ自分たちが動くという感じ。

 ボールが、水の流れのようにスムーズに動くために、自分たちがそれぞれ、動きに従って陣地を取るバルセロナと、「走っている俺のところへボールが来い!」な、レアル・マドリード。

 ううむ。

 でもやっぱり、面白い試合だった。

 バルセロナは自分の好敵手(ライバル)を、結果として、育てていっているようにも見える。

 レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は、元、バルセロナのアシスタント・コーチだったし。

 メズット・エジル選手は、レアル・マドリードに来るまでは、「将来FCバルセロナに行きたい」と言っていたほどのバルサファンだったみたいだし。

 レアル・マドリードは強くなるためにバルセロナを必要としているし、レアルの選手たちは、自分たちにはまだまだ成長しなくてはならない部分がある、と今回の試合でも思ったんじゃないかな。

 エジル選手は以前、「ここ(レアル・マドリード)には、自分が成長するために来た」とはっきり言っていました。

 彼にとっては、レアル・マドリーに入ることが重要ではなく、そこで結果を残して、次のステップに進むことが重要なんだろうな。

 そういう意味では、エジル選手にとっても、レアル・マドリーの選手たちにとっても、良い試合だったと思う。

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 ここのところ、エジル選手は、リカルド・カルバーリョ選手が怪我で抜けた分、シャビ・アロンソ選手を補佐するような動きが多かった気がします。

 守り(ディフェンス)の選手と、トップ下(フォワードの選手をアシストする)の選手を繋ぐような。

 フィールドの真ん中で動いているような働き方をしていたかな。

 ディフェンスの選手からボールをもらい、シャビ・アロンソ選手がそのボールをコントロールして、判断して前の選手に渡す動きの補佐と言うか。

 指揮官の補佐のような役割だった。

 シャビ・アロンソ選手は、ジョゼ・モウリーニョ監督から、「彼(シャビ・アロンソ)の戦い方は、バルセロナのグアルディオラ監督がサッカー選手だったときの戦い方に似ている。彼は良い指導者になるだろう」と言われていたそうです。

 エジル選手にとっても、シャビ・アロンソ選手は、お手本にもなる良い上司というような感じ。

 でも、エジル選手のいる場所は、かなり制約のありそうなポジションだった。

 守備もしなくてはならないし。どこにパスをするのか、という創造性よりも、パスの正確さを求められるような。

 縦横無尽にのびのびと走っていたエジル選手にとっては、フラストレーションが溜まりそうな場所で、制約された動きが求められていたように見えたけど。

 エジル選手は、けっこう素直にそれに従っていたように見えたなー。

 今回のエル・クラシコでは、トップ下で、いつものように相手を翻弄しつつ、広々とした草原を駆け回るポニーのようなエジル選手が見られるかなと思ったけど。

 さすがにバルセロナ相手には、そうはうまくいかなかった。

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 試合後に見ていたドイツ語のウェブサイトの、エジル選手についての記事に、Nackenschlag と書かれていて、ポイントを当てたら、「ウサギパンチ」って出てきた。

 「ウサギパンチ?! ウサギパンチって何だ?」と思って調べてみたら、Nackenschlagは、「首筋への一撃、手痛い一撃」という意味だった。

 どうしてそれがウサギパンチって書かれていたのかよく分からないけど。なんか誤解があったのかな?

 ゴールキーパのカシージャス選手は、淡々と猫パンチで、際どいボールを跳ね返していました。

 そうすると、エジル選手はうさぎキックとか?

 カリム・ベンゼマ選手は、カンフー・キックで一点目を入れていました。

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 ディ・マリア選手が、雨で足を滑らせて、芝生の上で太ももを押さえながら、顔をゆがめて転げまわっている姿を見た時は、「ディ・マリア選手は終わった……(今回の試合は、もう出られないな)」と覚悟していましたが、しばらくして、「あれ? 背番号22番の、ディ・マリア選手が走っている幻が見える……」と思ったら本人で、後半で交代するまで、元気にバルサの選手を追って、駆け回っていました。

 アルゼンチン出身のアンヘル・ディ・マリア選手は、小さい頃、落ち着きがなくて、小児科医からスポーツを勧められてサッカーを始めたそうです。

 14歳で名門クラブに入って、サイドバックを務めていたけど、細い体つきで一部の指導者からは、「大成しない選手」と烙印を押されていたそう。

 でも、ある監督が、ディ・マリア選手は前線で好きにやらせたほうがいいのではないか、と気が付いて、左ウィングにポジションチェンジをしたところ、彼のアタッカーとしての才能が開花したそうです。

 確かに、レアル・マドリードで戦っているディマリア選手の姿をはじめて見た時、「あれ? このひとって、本当にサッカー選手? しかも、レアル・マドリードの?」って思ったほど、痩せてて、体力がなさそうに見えたけど、実は、相手をかわしてのドリブルの技とか、体力の持続力とか、走りの持続力とかが、世界レベル的に凄い選手だった。

 ディ・マリア選手は少年時代、コーチから「お前には才能がないから、次の職業を探したほうがいい」と言われたそう。

 そのことを、「悔しかった。あのコーチの言葉は絶対に忘れない。試合で悔しさを晴らすんだ」と語っていたそうです。(雑誌「Nunber」771 P49より)

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 今回の主審は、フェルナンデス・ボルバランさんでした。(写真の、左から2番目)

 相変わらず、カラヤンみたいでかっこいいなー。

審判員たち

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 カリム・ベンゼマ選手のカンフー・キック

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 メズット・エジル選手のうさぎさん・キック

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サッカー その7

 ワールドカップ予選の、「北朝鮮」対「日本」。

 北朝鮮で行われた試合は、なかなかすごい雰囲気でしたが。

 まあ、完全アウェーの地で試合をしたことは、ドイツで、ドイツ代表と戦う予行演習だったと思ったら、そういう意味では、良かったんじゃないかな?

 ドイツのフットボール・チームだって、野球の阪神タイガースだって、ファンはすごいし、相手チームとしては、完全アウェーになりそうだし。

 テレビ番組で、ドイツの「ドルトムント」では、相手チームのシャワーにはお湯を出さないで水を出すって(冗談だと思うけど……)言ってたし。

 これからは、サッカーに完全に命賭けてる人(ファンや選手)のいる欧州を相手にしないといけないんだものね。

 アジアの国々も、サッカーのテクニックの上に、さらに度胸が付きそう。

 北朝鮮代表の、チョン・テセ(鄭大世)選手を見たときは、「あっ。テセ選手だ!」とテンションが上がりました。

 ブンデスリーガとか、(見たいけど)見られないから、なかなかチョン・テセ選手をテレビで見る機会って少ないかも。

 私は、チョン・テセ選手は、名前は知ってたけど、あんまり顔とかよく知らなくて、若いけど厳格そうで、不正を許さないような人だと勝手に思い込んでました。

 それで、ニュース番組か何かで、ぱっと通りすがりに見て、「日本のキムチが美味しくない」とテセ選手が言っているのを見て、「えっ。やっぱり、日本のキムチって、本場の人の口には合わへんねや。物足りないんかな?」と思ったけど、その直後にぱくっと(日本の)キムチを食べて「うまっ」って言った瞬間に、そのイメージが覆されてしまった。

 なんや。おもしろくて、ええ人そうな人やん。と思った。顔でなんとなく、良い人そうな人だなーと分かる人っているよね。

 バルセロナのダビド・ビジャ選手とかも、良い人そう。ビジャ選手は、エジル選手を平手打ちしてしまった人だけど……。(そう言えば、「ぐっさん」と呼ばれているお笑いの山口智充さんが、ビジャ選手に似てると思う)。

 見かけはやんちゃそうだけど、実はすごくいい子(人)みたいな。

 北朝鮮代表の選手は、熱くなっているときに、ディフェンスの指揮官みたいな人が、ぱっとボールを止めて、すっと、一瞬でゲームを落ち着かせてしまったのを見たとき、あれ。これはちょっとやばいかも。と思った。

 サッカーって、コントロールしたボールの動きで、相手選手を走らせることもあるし、逆によく動く相手選手に、ボールを奪われてしまうこともあるけど。

 今回の日本は、走って、相手からボールを奪って、緻密なパスを回して、ゲームをコントロールするといういつもの動きができにくくて、結果として、北朝鮮に走らされてしまっているように見えてしまうことになったのかな?

 北朝鮮が、いつもこんな試合をして、リーグを勝ってきたとしたら、アジアでは、韓国と並んで、かなり日本の手ごわい相手となりそう。

エジル選手と似ているもの

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 これは、イタリアのポンペイに描かれていた壁画の絵とメスト・エジル選手。壁画の絵は、「竪琴弾きのアポロ」。

 ギリシャ神話のアポロンを描いた絵だそうです。

 この絵のアポロンは、ローマ皇帝のネロを表しているとか、皇帝ネロをモデルにして書かれたとか、皇帝ネロの家にあったとか、ちょっといわくつきの絵かもしれない。

皇帝ネロ wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%AD

 まあ、ギリシャ神話の「アポロン」は理想の青年像らしいから、いい……かな?

アポローン wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3

  wikipediaを見ると、皇帝ネロは、シーザー(カエサル)の遠い親戚というか、シーザーの子孫だったらしいです。

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  あと、「ファインディング・ニモ」の映画の主人公の、魚のニモに似てると、インターネットの記事に書かれていました。

Real Madrid find 'Nemo' to their liking as Mesut Ozil settles in well

http://www.guardian.co.uk/football/2011/apr/03/mesut-ozil-real-madrid-football

  エジル選手が魚に似てるわけないでしょ!と思ってたけど。

Nemo_2

  ……似てるかも。

サッカー その6

 ドイツの「goal.com」の記事で、「モウリーニョ監督が、いつの日かブンデスリーガに(……来るかも)!」みたいな記事が載っていました。

goal.com ドイツ語版

http://www.goal.com/de/news/839/primera-division/2011/09/23/2678805/jos%C3%A9-mourinho-irgendwann-vielleicht-in-der-bundesliga

 それで、「モウリーニョ監督に来てもらうのは、どのチームが一番良いかな?」

 とわくわくした感じで聞いてて、

 「FCバイエルンがいいんじゃない? 彼(モウリーニョ監督)に給料が払えそうだし」

 とコメントがあったりして(ええと、たぶん)、妙に冷静で、現実的なんだか、夢見てるんだか、よくわからないところがなんだかよかった。

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 同じ記事の「goal.com」日本語版では、「モウリーニョ、ドイツ行きの可能性を否定」という題名の付いた、夢見るドイツの人々の希望をばっさりと切り捨てる、身も蓋もない記事が載ってましたが……。

goal.com 日本語版(英語の動画あり)

http://www.goal.com/jp/news/73/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3/2011/09/23/2678680/%E5%8B%95%E7%94%BB%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%83%A2%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A7%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%A1%8C%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%92%E5%90%A6%E5%AE%9A

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 ま、確かに、モウリーニョ監督が英語で話しているのを見ると、

「ドイツには興味があるけど、言葉って、すごくすごく(強調)大切だから。

(※モウリーニョ監督はドイツ語が話せないので。でも、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語、カタルーニャ語、英語、フランス語が話せるらしい……)。

 ドイツで監督をするのは難しいね。

 (モウリーニョ監督の本音:たぶん無理)。

 でも、ドイツで監督をしたくなるような魅力がブンデスリーガにはあるけどね。

 (ちょっとお世辞?)」

 みたいな感じではありましたが。

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 モウリーニョ監督は、将来はイギリス(プレミアリーグ)で監督をしたいと言っていたという記事を読んだことがあるような気がするんですが。

 でも、モウリーニョ監督がブンデスリーガに行く可能性も、なきにしもあらずだと思うんだけどな。

 レアル・マドリードは、トルコ系ドイツ人の選手を3人も取ってるし。

 モウリーニョ監督は、ドイツ人の規律正しさと、敬意を重んじるところと、礼儀正しいところを評価してるんじゃないかな?

 エジル選手のことも、ドイツ人とトルコ人のメンタリティーの良いところを併せ持っていると言って褒めていて、ドイツ人のメンタリティーとしては、規律を尊重するところや、彼の敬意、そして、どのように他のプレイヤーと一緒に試合をすればいいかという方法を良く学んでいる。と言って、トルコ人のメンタリティーとしては、創造性(creativity)、力強さや活発さ(dynamism)、そして技術(technique)だと、モウリーニョ監督は言っていました。

英語版

http://www.goal.com/en-india/news/2175/la-liga/2011/09/21/2675948/real-madrids-jose-mourinho-hails-mesut-ozils-blend-of-german

ドイツ語版

http://www.goal.com/de/news/839/primera-division/2011/09/21/2675928/real-madrids-coach-mourinho-lobt-mesut-%C3%B6zil-und-dessen-zwei

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 「レアル・マドリー」のカカー選手は、調子を取り戻してきてよかった。

 けがから復帰しても、調子を取り戻すまでには、やっぱり9カ月近くかかったかな。

 それでも、調子を取り戻すと、周りを圧倒して、きらめくような技が戻ってくるところはさすがという感じ。

 カカー選手だけじゃないけど、けがから戻った選手に、すぐに結果を求めるのは、ちょっと選手本人に対して酷だと思うな。

 本当に、これから10年、20年活躍できる選手を1試合で消耗しかねない。

 チームの調子の悪い時には、調子の悪い時なりの戦い方というものを、チームで工夫して学ぶということもあるだろうし。

 一試合、大量点を取って勝っても、一点差で勝っても、勝利は勝利だし。一試合は一試合だと思う(これはモウリーニョ監督の言葉だったかな)。

 て、なんかわたし、サッカーのことよく知らないのに、えらそーなこと書いてるな……。

リーガ・エスパニョーラ その7

 リーガ・エスパニョーラの第2節の「レアル・マドリー」対「サラゴサ」戦。

 最後まで、ちゃんと見ました。

 次の第3節の「ヘタフェ」戦は、まだちょっとしか見てないけど、気温が31度で、その中で走っているサッカー選手はふらふらになって走っていました。

 もうちょっと涼しくなってくると、切れのいいサッカーが見られるかも。

 今回は、リカルド・カルヴァーリョ選手(33歳)と、シャビ・アロンソ選手(29歳)に注目して見てました。

 レアル・マドリーでは、この2人の選手が、芯の部分を請け負っているのかもしれない。

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 現在の「レアル・マドリード」チームは、献身的な選手が多いような印象を受けます。

 後方の選手が、渋いプレーをして、チームを調整するというか。

 でも、後方にいるディフェンスの選手も、守るだけではなく、表に出て来て、ばっとシュートを決めたりもする。

 それは、前方にいる選手をアシストしているうちに、いつの間にか(というか、当然、モウリーニョ監督の指示によるものではあると思うんですが)前に出てきていて、シュートするという感じ。

 ディフェンスの選手が一人抜けると、周りの選手が、ああ、ここは一人足りないな、というように、当然のようにカバーする。

 バルセロナ・チームの選手は、3人一組で攻撃を行うけど、レアル・マドリーは、二人一組のペアで攻撃を行うという感じ。

 二人の味方選手が、ほとんど並行するようにして、走っている。

 そうすることで、相手からの固いディフェンスを切り抜けたり、激しいタックルをかわしたりする、ということなのかな。

 守備をするリカルド・カルバーリョ選手と、真ん中の指揮官のシャビ・アロンソ選手も、二人一組という感じ。

 彼らはそれぞれに長い棒と、それを繋ぐ長く白い紐を持っているみたい。

 よく、校庭に丸い大きな円を描くときに使うようなやつ。

 まるで、チームの芯の基準点を測る道具を持って走り、二人でチームの乱れを、さりげなく微調整しているみたいに、チームをぴしっとさせている。

 そして、守備の乱れを防ぎつつ、同時に攻撃のチャンスも組み立てて行く。

 今回のリカルド・カルヴァーリョ選手とシャビ・アロンソ選手は、指示をするだけではなく、自らがフィールドを全力で走り回り、10代や、20代前半の選手のような若々しい活躍をしていました。

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 リカルド・カルヴァーリョ選手は、ポルトとチェルシーで、ジョゼ・モウリーニョ監督と師弟関係にあったそう。

 カルヴァーリョ選手は、ずっとモウリーニョ監督の元でプレーしたいと望んでいて、念願かなって、昨年、レアル・マドリーに就任したモウリーニョ監督に呼び寄せられたそうです。

goal.comより

http://www.goal.com/jp/news/73/1/2010/09/07/2106961/1

 レアルのジョゼ・モウリーニョ監督は、勝ちにこだわる姿勢と、傲岸不遜な振る舞いを咎められることも多いけど。

 でも、これだけの落ち着きと知性と経験と冷静な眼を持っている(であろう)二人のベテランの選手に、これほど信頼されているということはつまり、モウリーニョ監督は、少なくとも、一試合で勝つために、10年、20年使える選手を1年で消耗させるということはしないのだろうなと思います。

 選手の身体のコンディションと、彼らの10年後、20年後を見据えながらも、今現在、どれだけ選手各々(おのおの)の潜在能力を引き上げてやれるか、という、今の限界を超えさせるような、はた目から見ると無茶な要求をする部分も、同時に行っていかなくてはならない。

 特別な才能を持つ、スター選手を特別扱いにすることなく、選手それぞれの才能を認め、彼らの良いところを引き出そうとするというか。

 そういったところが、選手たちに気に入られているんじゃないかな?

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 シャビ・アロンソ選手は、バスク地方出身だそうです。

 バスク地方は、スペインの北に位置し、バスク自治州(ビスカヤ、ギプスコア、アラバの3県)とナバラ州、フランスのピレネー・アトランティック県の一部で構成されるそうです。人口は約300万人だそう。

 (そういえば、コパ・アメリカ(南米アメリカ選手権)で優勝した「ウルグアイ」の人口も300万人くらいでした。それなのに、FIFAランキングでは、世界5位なんだ。すごいな)。

 バスク語は言語学的には欧州では異質で、「降って湧いた人々」と言われるほど謎が多い民族らしいです。(雑誌「Number771」P64より)

 『バスク人は85%がRh-(マイナス)型の血液である。このことから、バスク人はヨーロッパで最も古い種族ではないかと推測されている。』(wikipediaより) 

 「アスレティック・ビルバオ」というスペインのチームでは、このバスク人の選手しか、入ることが許されないそう。

 でも、『バスクの風土で育っていること。今はそれが条件です。日本人でも7,8年バスクのどこかで暮らせば、アスレティック・ビルバオに入れる資格はあるんですよ』(雑誌「Number771」P64より)と(冗談ぽく?)言われていたから、ちょっとは緩くなっているのかな。

 レアルの、アルゼンチン代表のゴンサロ・イグアイン選手は、バスクから南米に渡った移民の子孫だそう。

 ピカソの描いた「ゲルニカ」のモデルとなったゲルニカという都市は、バスクにあるそう。

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 スペインでは、1936年7月17日から1939年4月1日までスペイン内戦があって、

 『家族内、隣近所、友達同士が敵味方に別れた。』とか、

 独裁者のフランシスコ・フランコの存在とか、

 『独裁政権時代に、バスクとカタルーニャは言語の使用が禁じられるなどの弾圧を受けた。』とか、

 『独裁政権下のカタルーニャにおいて唯一カタルーニャ語の使用が認められていたのが、FCバルセロナのホームスタジアムであるカンプ・ノウ』だったとか、

 いろいろ因縁があったりして、けっこう一筋縄ではいかない感じ。

 まあ、それはそれとして。サッカーはスポーツだから、そんなことは忘れて純粋に楽しめばいいんですが。

 『歴史的背景から、各地方の独立意識の強いスペイン』とも書かれているから、同じスペインでも、違う国同士が戦っているというような意識なのかも。

 そういえば、『スペイン自治州』とも言うし。

 ドイツでも、地方自治の意識は高いそう。

 日本ももう、東北州とか、北海道州とか、沖縄州とか、四国州とか、九州州(?)とか、中部州とか、中国州とか、近畿州とか、関東州とかつくって、それぞれが責任を持って地方自治をやればいいのにね。

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