第18節 リーガエスパニョーラ

 第18節「レアル・マドリード」対「グラナダ」戦。 

 前半 レアル・マドリード」対「グラナダ」 2-1

  後半 レアル・マドリード」対「グラナダ」 5-1

  で、レアル・マドリーの勝利。

 --------------

  レアルはホーム・スタジアムのサンチャゴ・ベルナベウだったので、最後まで、まるで、負けてるみたいにして攻めてました。

  たぶん、勝ってると思ってそこで気を抜いちゃうと、次の試合に気合が入らないんだろうな。

  100パーセントの試合。これ!ということに、100パーセントで挑むって、かっこいいよね。

  この試合を見る前に、日本人の審判員の人の特集番組を見ていたので、どうしても審判目線で試合を見てしまった。

  今回の試合でも、番組と同じように、選手がいきり立っているときに、審判員がにこっと自然に笑ってて、怒ってたはずの選手も、思わず笑顔で対応してしまったり、審判員がカードを出すときに、すごく冷静に、毅然としてカードを出してたりしていました。

  メズット・エジル選手は、けっこう審判に容赦なくて厳しい感じ。自分の信念を強く持ったドイツ人らしいところなのかもしれないけど。

  自分の感覚をかなり信用しているから、審判員にオフサイドとか取られると「Nein! (違う!)」て感じで、指揮者みたいに両手を上げて、ものすごく怒っている。

  でも、その割には、相手選手にラフプレーをされても、怒ったように両手は上げるけど、わりとさらっと流す感じ。

  青々とした芝生の上で、コテン、や、コロリン、と転んで、座り込んで、「もう!」とぶつぶつと何かを言って、一人ですねているようなところがかわいい。

  大抵、すぐ立ち上がって走りだすけど。

  長そでの白いユニフォームを着てると、本当に、白いうさぎさんが芝生でぴょこぴょこ跳ねてるみたい。野生のうさぎのように、後ろ足の加速が力強い感じ。

 -----------

  今回もエジル選手は相手選手に転ばされて、コロンと転がってました。そして、正座して、「いたい、いたい」というように、足首をちょっと押さえてたけど、すぐに立ち上がって走りだしてました。

  その様子が、なんか、着物を着た、品の良い、おしとやかな日本人の女の子みたいだった。

  レアル・マドリーに来て、おしとやかさとか、気品がアップしたような気がする。

  サッカー選手として、それでいいのだろうか?

  私はいいけどね。

  エジル選手は、すぐにシャビ・アロンソ選手にパスを渡してしまうので、ボールを要求していたマルセロ選手が、「こっちにすぐに渡せよ!」って、エジル選手に、猛烈に怒っていました。

  エジル選手は指揮官的な役割を持つ、シャビ・アロンソ選手に指揮権とボールを任せて、自分自身の創造性を放棄して、頼ってしまっているようなところもあるのかもしれない。

  ジョゼ・モウリーニョ監督は、そんなエジル選手に不満そうでした。

  モウリーニョ監督としては、もう少しエジル選手にアグレッシヴに行って欲しいのかもしれない。

 -----------

  今回は、3アシスト(ゴールにシュートを決めた人に、最後にパスを出した)をして、「魔法使いエジル」の片鱗を見せていました。

 クリスティアーノ・ロナウド選手が、二人の選手の頭の真ん中を抜くパスをして、「あっ」というような顔をしていました。エジル選手は、ロナウド選手の方を見ていて、後ろは見ていなかったけど、とっさに足を出して、ボールの角度を変えていました。

  そのボールが、うまく背後の二人の相手選手の間を抜いて、カリム・ベンゼマ選手の元に届いて、ベンゼマ選手がシュート。

  英語では、アナウンサーの人に、「インプロバイゼーション」と言われていました。「インプロバイゼーション」って何だろう?と思って調べてみたら、たぶん「improvisation」で、即興、即席にやったもの、即興詩、即興曲、即興演奏などの意味らしいです。

  ドイツの記事では、wieder als Spielgestalter des "Weisen Balletts" 「白のバレエ団(レアル・マドリー)のゲームメーカー(試合を構成する、形作る、作り上げる人)が戻ってきた」と言われていました。

 Mesut Özil zaubert: Der Nationalspieler mit drei Assists

  http://www.goal.com/de/news/839/primera-division/2012/01/08/2835743/mesut-%C3%B6zil-zaubert-der-nationalspieler-mit-drei-assists

  エジル選手は、バレエダンサーに例えられたこともあったらしい。

  指先でバランスを取ってるところとか、身体の動かし方が優雅なところとか、バレエダンサーぽい。

  伝説的なバレエダンサーの、「ニジンスキー」ってこういう人だったのかなあと思う。

  それで、日本では、そのプレーは「偶然」と言われてました。

  確かに偶然かもしれないけど。でも、もしかしたらエジル選手は、ロナウド選手が「しまった!」と言うような顔をしているのを見て、この角度のままではオフサイドになる!と思って、とっさに軌道修正をした……のかも。

  カリム・ベンゼマ選手がまた、うまいところにいたんだよね。

  ベンゼマ選手とエジル選手は、うまくいけばミュラー選手とエジル選手のような息の合ったコンビネーションを作れるかもしれない。

  ドイツ代表の選手は、エジル選手が思いがけないパスをすると、思いがけないところに、ちょうどいたり、ちょうど走ってきていて、エジル選手からパスを貰えるけど。

 レアル・マドリーではその魔法のような、奇跡のような、偶然のような連携がなかなかうまく決まらないという感じ。

Img_5464_2

「あっ。しまった」

Img_5468_3

「えいっ」

Img_5474_3

Img_5475_4

Img_5480b_6
ベンゼマ選手のところに、ボールが転がってきて、
Img_5481b

Img_5482b


シュート!

エル・クラシコ その4

 スペインのサッカー、「リーガ・エスパニョーラ」での2大強豪の対決。

 ・前半 レアル・マドリー対バルセロナ 1-1

 ・後半 レアル・マドリー対バルセロナ 3-1

-----------

 今回も、レアル・マドリードは、FCバルセロナに勝てなかった……。

 前半30秒で(バルセロナのゴールキーパのミスから)、レアル・マドリードが一点入れた時は、「おっ。これは。今回はいけるかも!」と思ったけど。

 ――バルセロナは、後半戦からが、「真のバルサ」なんだよね。

 正三角形の陣を組むバルセロナ・システムが起動し出すと、もう、誰にも止められない。

 レアル・マドリードの選手は、ボールが自分のところへパスされるのを待っているけど、バルセロナの選手はボールが来る次の場所へ自分たちが動くという感じ。

 ボールが、水の流れのようにスムーズに動くために、自分たちがそれぞれ、動きに従って陣地を取るバルセロナと、「走っている俺のところへボールが来い!」な、レアル・マドリード。

 ううむ。

 でもやっぱり、面白い試合だった。

 バルセロナは自分の好敵手(ライバル)を、結果として、育てていっているようにも見える。

 レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は、元、バルセロナのアシスタント・コーチだったし。

 メズット・エジル選手は、レアル・マドリードに来るまでは、「将来FCバルセロナに行きたい」と言っていたほどのバルサファンだったみたいだし。

 レアル・マドリードは強くなるためにバルセロナを必要としているし、レアルの選手たちは、自分たちにはまだまだ成長しなくてはならない部分がある、と今回の試合でも思ったんじゃないかな。

 エジル選手は以前、「ここ(レアル・マドリード)には、自分が成長するために来た」とはっきり言っていました。

 彼にとっては、レアル・マドリーに入ることが重要ではなく、そこで結果を残して、次のステップに進むことが重要なんだろうな。

 そういう意味では、エジル選手にとっても、レアル・マドリーの選手たちにとっても、良い試合だったと思う。

----------

 ここのところ、エジル選手は、リカルド・カルバーリョ選手が怪我で抜けた分、シャビ・アロンソ選手を補佐するような動きが多かった気がします。

 守り(ディフェンス)の選手と、トップ下(フォワードの選手をアシストする)の選手を繋ぐような。

 フィールドの真ん中で動いているような働き方をしていたかな。

 ディフェンスの選手からボールをもらい、シャビ・アロンソ選手がそのボールをコントロールして、判断して前の選手に渡す動きの補佐と言うか。

 指揮官の補佐のような役割だった。

 シャビ・アロンソ選手は、ジョゼ・モウリーニョ監督から、「彼(シャビ・アロンソ)の戦い方は、バルセロナのグアルディオラ監督がサッカー選手だったときの戦い方に似ている。彼は良い指導者になるだろう」と言われていたそうです。

 エジル選手にとっても、シャビ・アロンソ選手は、お手本にもなる良い上司というような感じ。

 でも、エジル選手のいる場所は、かなり制約のありそうなポジションだった。

 守備もしなくてはならないし。どこにパスをするのか、という創造性よりも、パスの正確さを求められるような。

 縦横無尽にのびのびと走っていたエジル選手にとっては、フラストレーションが溜まりそうな場所で、制約された動きが求められていたように見えたけど。

 エジル選手は、けっこう素直にそれに従っていたように見えたなー。

 今回のエル・クラシコでは、トップ下で、いつものように相手を翻弄しつつ、広々とした草原を駆け回るポニーのようなエジル選手が見られるかなと思ったけど。

 さすがにバルセロナ相手には、そうはうまくいかなかった。

--------

 試合後に見ていたドイツ語のウェブサイトの、エジル選手についての記事に、Nackenschlag と書かれていて、ポイントを当てたら、「ウサギパンチ」って出てきた。

 「ウサギパンチ?! ウサギパンチって何だ?」と思って調べてみたら、Nackenschlagは、「首筋への一撃、手痛い一撃」という意味だった。

 どうしてそれがウサギパンチって書かれていたのかよく分からないけど。なんか誤解があったのかな?

 ゴールキーパのカシージャス選手は、淡々と猫パンチで、際どいボールを跳ね返していました。

 そうすると、エジル選手はうさぎキックとか?

 カリム・ベンゼマ選手は、カンフー・キックで一点目を入れていました。

---------

 ディ・マリア選手が、雨で足を滑らせて、芝生の上で太ももを押さえながら、顔をゆがめて転げまわっている姿を見た時は、「ディ・マリア選手は終わった……(今回の試合は、もう出られないな)」と覚悟していましたが、しばらくして、「あれ? 背番号22番の、ディ・マリア選手が走っている幻が見える……」と思ったら本人で、後半で交代するまで、元気にバルサの選手を追って、駆け回っていました。

 アルゼンチン出身のアンヘル・ディ・マリア選手は、小さい頃、落ち着きがなくて、小児科医からスポーツを勧められてサッカーを始めたそうです。

 14歳で名門クラブに入って、サイドバックを務めていたけど、細い体つきで一部の指導者からは、「大成しない選手」と烙印を押されていたそう。

 でも、ある監督が、ディ・マリア選手は前線で好きにやらせたほうがいいのではないか、と気が付いて、左ウィングにポジションチェンジをしたところ、彼のアタッカーとしての才能が開花したそうです。

 確かに、レアル・マドリードで戦っているディマリア選手の姿をはじめて見た時、「あれ? このひとって、本当にサッカー選手? しかも、レアル・マドリードの?」って思ったほど、痩せてて、体力がなさそうに見えたけど、実は、相手をかわしてのドリブルの技とか、体力の持続力とか、走りの持続力とかが、世界レベル的に凄い選手だった。

 ディ・マリア選手は少年時代、コーチから「お前には才能がないから、次の職業を探したほうがいい」と言われたそう。

 そのことを、「悔しかった。あのコーチの言葉は絶対に忘れない。試合で悔しさを晴らすんだ」と語っていたそうです。(雑誌「Nunber」771 P49より)

-------

 今回の主審は、フェルナンデス・ボルバランさんでした。(写真の、左から2番目)

 相変わらず、カラヤンみたいでかっこいいなー。

審判員たち

Img_5389
 

 カリム・ベンゼマ選手のカンフー・キック

Img_5400

 メズット・エジル選手のうさぎさん・キック

Img_5411

サッカー その7

 ワールドカップ予選の、「北朝鮮」対「日本」。

 北朝鮮で行われた試合は、なかなかすごい雰囲気でしたが。

 まあ、完全アウェーの地で試合をしたことは、ドイツで、ドイツ代表と戦う予行演習だったと思ったら、そういう意味では、良かったんじゃないかな?

 ドイツのフットボール・チームだって、野球の阪神タイガースだって、ファンはすごいし、相手チームとしては、完全アウェーになりそうだし。

 テレビ番組で、ドイツの「ドルトムント」では、相手チームのシャワーにはお湯を出さないで水を出すって(冗談だと思うけど……)言ってたし。

 これからは、サッカーに完全に命賭けてる人(ファンや選手)のいる欧州を相手にしないといけないんだものね。

 アジアの国々も、サッカーのテクニックの上に、さらに度胸が付きそう。

 北朝鮮代表の、チョン・テセ(鄭大世)選手を見たときは、「あっ。テセ選手だ!」とテンションが上がりました。

 ブンデスリーガとか、(見たいけど)見られないから、なかなかチョン・テセ選手をテレビで見る機会って少ないかも。

 私は、チョン・テセ選手は、名前は知ってたけど、あんまり顔とかよく知らなくて、若いけど厳格そうで、不正を許さないような人だと勝手に思い込んでました。

 それで、ニュース番組か何かで、ぱっと通りすがりに見て、「日本のキムチが美味しくない」とテセ選手が言っているのを見て、「えっ。やっぱり、日本のキムチって、本場の人の口には合わへんねや。物足りないんかな?」と思ったけど、その直後にぱくっと(日本の)キムチを食べて「うまっ」って言った瞬間に、そのイメージが覆されてしまった。

 なんや。おもしろくて、ええ人そうな人やん。と思った。顔でなんとなく、良い人そうな人だなーと分かる人っているよね。

 バルセロナのダビド・ビジャ選手とかも、良い人そう。ビジャ選手は、エジル選手を平手打ちしてしまった人だけど……。(そう言えば、「ぐっさん」と呼ばれているお笑いの山口智充さんが、ビジャ選手に似てると思う)。

 見かけはやんちゃそうだけど、実はすごくいい子(人)みたいな。

 北朝鮮代表の選手は、熱くなっているときに、ディフェンスの指揮官みたいな人が、ぱっとボールを止めて、すっと、一瞬でゲームを落ち着かせてしまったのを見たとき、あれ。これはちょっとやばいかも。と思った。

 サッカーって、コントロールしたボールの動きで、相手選手を走らせることもあるし、逆によく動く相手選手に、ボールを奪われてしまうこともあるけど。

 今回の日本は、走って、相手からボールを奪って、緻密なパスを回して、ゲームをコントロールするといういつもの動きができにくくて、結果として、北朝鮮に走らされてしまっているように見えてしまうことになったのかな?

 北朝鮮が、いつもこんな試合をして、リーグを勝ってきたとしたら、アジアでは、韓国と並んで、かなり日本の手ごわい相手となりそう。

エジル選手と似ているもの

5

 これは、イタリアのポンペイに描かれていた壁画の絵とメスト・エジル選手。壁画の絵は、「竪琴弾きのアポロ」。

 ギリシャ神話のアポロンを描いた絵だそうです。

 この絵のアポロンは、ローマ皇帝のネロを表しているとか、皇帝ネロをモデルにして書かれたとか、皇帝ネロの家にあったとか、ちょっといわくつきの絵かもしれない。

皇帝ネロ wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%AD

 まあ、ギリシャ神話の「アポロン」は理想の青年像らしいから、いい……かな?

アポローン wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3

  wikipediaを見ると、皇帝ネロは、シーザー(カエサル)の遠い親戚というか、シーザーの子孫だったらしいです。

------

  あと、「ファインディング・ニモ」の映画の主人公の、魚のニモに似てると、インターネットの記事に書かれていました。

Real Madrid find 'Nemo' to their liking as Mesut Ozil settles in well

http://www.guardian.co.uk/football/2011/apr/03/mesut-ozil-real-madrid-football

  エジル選手が魚に似てるわけないでしょ!と思ってたけど。

Nemo_2

  ……似てるかも。

サッカー その6

 ドイツの「goal.com」の記事で、「モウリーニョ監督が、いつの日かブンデスリーガに(……来るかも)!」みたいな記事が載っていました。

goal.com ドイツ語版

http://www.goal.com/de/news/839/primera-division/2011/09/23/2678805/jos%C3%A9-mourinho-irgendwann-vielleicht-in-der-bundesliga

 それで、「モウリーニョ監督に来てもらうのは、どのチームが一番良いかな?」

 とわくわくした感じで聞いてて、

 「FCバイエルンがいいんじゃない? 彼(モウリーニョ監督)に給料が払えそうだし」

 とコメントがあったりして(ええと、たぶん)、妙に冷静で、現実的なんだか、夢見てるんだか、よくわからないところがなんだかよかった。

-------

 同じ記事の「goal.com」日本語版では、「モウリーニョ、ドイツ行きの可能性を否定」という題名の付いた、夢見るドイツの人々の希望をばっさりと切り捨てる、身も蓋もない記事が載ってましたが……。

goal.com 日本語版(英語の動画あり)

http://www.goal.com/jp/news/73/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3/2011/09/23/2678680/%E5%8B%95%E7%94%BB%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%83%A2%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A7%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%A1%8C%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%92%E5%90%A6%E5%AE%9A

-------

 ま、確かに、モウリーニョ監督が英語で話しているのを見ると、

「ドイツには興味があるけど、言葉って、すごくすごく(強調)大切だから。

(※モウリーニョ監督はドイツ語が話せないので。でも、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語、カタルーニャ語、英語、フランス語が話せるらしい……)。

 ドイツで監督をするのは難しいね。

 (モウリーニョ監督の本音:たぶん無理)。

 でも、ドイツで監督をしたくなるような魅力がブンデスリーガにはあるけどね。

 (ちょっとお世辞?)」

 みたいな感じではありましたが。

-------

 モウリーニョ監督は、将来はイギリス(プレミアリーグ)で監督をしたいと言っていたという記事を読んだことがあるような気がするんですが。

 でも、モウリーニョ監督がブンデスリーガに行く可能性も、なきにしもあらずだと思うんだけどな。

 レアル・マドリードは、トルコ系ドイツ人の選手を3人も取ってるし。

 モウリーニョ監督は、ドイツ人の規律正しさと、敬意を重んじるところと、礼儀正しいところを評価してるんじゃないかな?

 エジル選手のことも、ドイツ人とトルコ人のメンタリティーの良いところを併せ持っていると言って褒めていて、ドイツ人のメンタリティーとしては、規律を尊重するところや、彼の敬意、そして、どのように他のプレイヤーと一緒に試合をすればいいかという方法を良く学んでいる。と言って、トルコ人のメンタリティーとしては、創造性(creativity)、力強さや活発さ(dynamism)、そして技術(technique)だと、モウリーニョ監督は言っていました。

英語版

http://www.goal.com/en-india/news/2175/la-liga/2011/09/21/2675948/real-madrids-jose-mourinho-hails-mesut-ozils-blend-of-german

ドイツ語版

http://www.goal.com/de/news/839/primera-division/2011/09/21/2675928/real-madrids-coach-mourinho-lobt-mesut-%C3%B6zil-und-dessen-zwei

--------

 「レアル・マドリー」のカカー選手は、調子を取り戻してきてよかった。

 けがから復帰しても、調子を取り戻すまでには、やっぱり9カ月近くかかったかな。

 それでも、調子を取り戻すと、周りを圧倒して、きらめくような技が戻ってくるところはさすがという感じ。

 カカー選手だけじゃないけど、けがから戻った選手に、すぐに結果を求めるのは、ちょっと選手本人に対して酷だと思うな。

 本当に、これから10年、20年活躍できる選手を1試合で消耗しかねない。

 チームの調子の悪い時には、調子の悪い時なりの戦い方というものを、チームで工夫して学ぶということもあるだろうし。

 一試合、大量点を取って勝っても、一点差で勝っても、勝利は勝利だし。一試合は一試合だと思う(これはモウリーニョ監督の言葉だったかな)。

 て、なんかわたし、サッカーのことよく知らないのに、えらそーなこと書いてるな……。

リーガ・エスパニョーラ その7

 リーガ・エスパニョーラの第2節の「レアル・マドリー」対「サラゴサ」戦。

 最後まで、ちゃんと見ました。

 次の第3節の「ヘタフェ」戦は、まだちょっとしか見てないけど、気温が31度で、その中で走っているサッカー選手はふらふらになって走っていました。

 もうちょっと涼しくなってくると、切れのいいサッカーが見られるかも。

 今回は、リカルド・カルヴァーリョ選手(33歳)と、シャビ・アロンソ選手(29歳)に注目して見てました。

 レアル・マドリーでは、この2人の選手が、芯の部分を請け負っているのかもしれない。

-------

 現在の「レアル・マドリード」チームは、献身的な選手が多いような印象を受けます。

 後方の選手が、渋いプレーをして、チームを調整するというか。

 でも、後方にいるディフェンスの選手も、守るだけではなく、表に出て来て、ばっとシュートを決めたりもする。

 それは、前方にいる選手をアシストしているうちに、いつの間にか(というか、当然、モウリーニョ監督の指示によるものではあると思うんですが)前に出てきていて、シュートするという感じ。

 ディフェンスの選手が一人抜けると、周りの選手が、ああ、ここは一人足りないな、というように、当然のようにカバーする。

 バルセロナ・チームの選手は、3人一組で攻撃を行うけど、レアル・マドリーは、二人一組のペアで攻撃を行うという感じ。

 二人の味方選手が、ほとんど並行するようにして、走っている。

 そうすることで、相手からの固いディフェンスを切り抜けたり、激しいタックルをかわしたりする、ということなのかな。

 守備をするリカルド・カルバーリョ選手と、真ん中の指揮官のシャビ・アロンソ選手も、二人一組という感じ。

 彼らはそれぞれに長い棒と、それを繋ぐ長く白い紐を持っているみたい。

 よく、校庭に丸い大きな円を描くときに使うようなやつ。

 まるで、チームの芯の基準点を測る道具を持って走り、二人でチームの乱れを、さりげなく微調整しているみたいに、チームをぴしっとさせている。

 そして、守備の乱れを防ぎつつ、同時に攻撃のチャンスも組み立てて行く。

 今回のリカルド・カルヴァーリョ選手とシャビ・アロンソ選手は、指示をするだけではなく、自らがフィールドを全力で走り回り、10代や、20代前半の選手のような若々しい活躍をしていました。

---------

 リカルド・カルヴァーリョ選手は、ポルトとチェルシーで、ジョゼ・モウリーニョ監督と師弟関係にあったそう。

 カルヴァーリョ選手は、ずっとモウリーニョ監督の元でプレーしたいと望んでいて、念願かなって、昨年、レアル・マドリーに就任したモウリーニョ監督に呼び寄せられたそうです。

goal.comより

http://www.goal.com/jp/news/73/1/2010/09/07/2106961/1

 レアルのジョゼ・モウリーニョ監督は、勝ちにこだわる姿勢と、傲岸不遜な振る舞いを咎められることも多いけど。

 でも、これだけの落ち着きと知性と経験と冷静な眼を持っている(であろう)二人のベテランの選手に、これほど信頼されているということはつまり、モウリーニョ監督は、少なくとも、一試合で勝つために、10年、20年使える選手を1年で消耗させるということはしないのだろうなと思います。

 選手の身体のコンディションと、彼らの10年後、20年後を見据えながらも、今現在、どれだけ選手各々(おのおの)の潜在能力を引き上げてやれるか、という、今の限界を超えさせるような、はた目から見ると無茶な要求をする部分も、同時に行っていかなくてはならない。

 特別な才能を持つ、スター選手を特別扱いにすることなく、選手それぞれの才能を認め、彼らの良いところを引き出そうとするというか。

 そういったところが、選手たちに気に入られているんじゃないかな?

--------

 シャビ・アロンソ選手は、バスク地方出身だそうです。

 バスク地方は、スペインの北に位置し、バスク自治州(ビスカヤ、ギプスコア、アラバの3県)とナバラ州、フランスのピレネー・アトランティック県の一部で構成されるそうです。人口は約300万人だそう。

 (そういえば、コパ・アメリカ(南米アメリカ選手権)で優勝した「ウルグアイ」の人口も300万人くらいでした。それなのに、FIFAランキングでは、世界5位なんだ。すごいな)。

 バスク語は言語学的には欧州では異質で、「降って湧いた人々」と言われるほど謎が多い民族らしいです。(雑誌「Number771」P64より)

 『バスク人は85%がRh-(マイナス)型の血液である。このことから、バスク人はヨーロッパで最も古い種族ではないかと推測されている。』(wikipediaより) 

 「アスレティック・ビルバオ」というスペインのチームでは、このバスク人の選手しか、入ることが許されないそう。

 でも、『バスクの風土で育っていること。今はそれが条件です。日本人でも7,8年バスクのどこかで暮らせば、アスレティック・ビルバオに入れる資格はあるんですよ』(雑誌「Number771」P64より)と(冗談ぽく?)言われていたから、ちょっとは緩くなっているのかな。

 レアルの、アルゼンチン代表のゴンサロ・イグアイン選手は、バスクから南米に渡った移民の子孫だそう。

 ピカソの描いた「ゲルニカ」のモデルとなったゲルニカという都市は、バスクにあるそう。

-----------

 スペインでは、1936年7月17日から1939年4月1日までスペイン内戦があって、

 『家族内、隣近所、友達同士が敵味方に別れた。』とか、

 独裁者のフランシスコ・フランコの存在とか、

 『独裁政権時代に、バスクとカタルーニャは言語の使用が禁じられるなどの弾圧を受けた。』とか、

 『独裁政権下のカタルーニャにおいて唯一カタルーニャ語の使用が認められていたのが、FCバルセロナのホームスタジアムであるカンプ・ノウ』だったとか、

 いろいろ因縁があったりして、けっこう一筋縄ではいかない感じ。

 まあ、それはそれとして。サッカーはスポーツだから、そんなことは忘れて純粋に楽しめばいいんですが。

 『歴史的背景から、各地方の独立意識の強いスペイン』とも書かれているから、同じスペインでも、違う国同士が戦っているというような意識なのかも。

 そういえば、『スペイン自治州』とも言うし。

 ドイツでも、地方自治の意識は高いそう。

 日本ももう、東北州とか、北海道州とか、沖縄州とか、四国州とか、九州州(?)とか、中部州とか、中国州とか、近畿州とか、関東州とかつくって、それぞれが責任を持って地方自治をやればいいのにね。

サッカー その5

 リーガ・エスパニョーラの第2節の「レアル・マドリー」対「サラゴサ」戦。

 

Img_e300_2


 上の図は、ものすごく分かりにくいんですが。

 

 まず右端から、「レアル・マドリー」のコーナーキックから始まり。

 

 リカルド・カルヴァーリョ選手が胸でボールを受ける。

 

 それを、メズート・エジル選手に渡す。

 

 メズート・エジル選手はシャビ・アロンソ選手にパス。

 

 シャビ・アロンソ選手は、ちょっとターンしながら、方向転換して、前方にぼーんと長い距離のボールを出す。

 

 エジル選手は、そのボールの着地地点まで、追いかけて走って、相手の陣地に入っていく。

 

 ……というところまで。

 

Img_e301_7

 

 次の図は、

 

 シャビ・アロンソ選手がメズート・エジル選手にパスを出し。

 

 3人の相手選手がトライアングルを作って、エジル選手を包囲する。

 

 エジル選手は左側に素早く逃げる。

 

 エジル選手は、追ってくる相手選手から、カーブを描いて逃げながら、右側のディ・マリア選手にパスを出す。

 

 ディ・マリア選手はシュート。

 

 でも、相手選手に当たってボールが転がる。

 

 レアルのコエントラン選手が追う。

 

 その彼の眼の前に、シャビ・アロンソ選手が走ってくるのが見える。

 

 コエントラン選手、『どうぞどうぞ、お先にシュートしてください』と言うように、両手でボールを指し示す。

 

 シャビ・アロンソ選手、『ではお言葉に甘えて』、というように、遠慮なくばしっとシュート。

 

 ボールをクリアしようとした相手選手の足に当たって、絶好の角度でゴール。

 

 ……という場面。

 

Img_e302

 

 最後のは、

 

 レアルのペペ選手が、エジル選手にパスを出す。

 

 相手選手がエジル選手を追う。

 

 味方の選手が立っているそばを、わずかに止まるような、微妙なスピードで走り抜ける。

 

 相手選手は、エジル選手が、味方にパスをしたと思って立ち止まるけど、

 

 実はボールを持っていたエジル選手はそのままドリブルして先に進む。

 

 相手選手、その場に置いて行かれる。

 

 行く先に三人の選手が待っていて、エジル選手を包囲。

 

 エジル選手、トライアングルの真ん中の地点でディ・マリア選手にパス。

 

 ……というところまで。

 

 これを見た、サッカーの解説者の北澤豪(きたざわ つよし)さんが、「(エジル選手の)ステップなんか最高ですね。止まるのか進むのか、わからないですからね」と言われていました。

 

 もう一人の解説者の人も、「誰もエジル選手を掴まえられないですよね。掴まえても、かわされちゃうし」と言われていました。

 

 エジル選手は、まるで野ウサギみたいにするっと逃げてしまう。

 

 鬼ごっこをしたら、最後まで捕まらないタイプだろうな。

サッカー その4

 リーガ・エスパニョーラの第2節の「レアル・マドリー」対「サラゴサ」戦は……まだ前半しか見てないんですが。 

 メズート・エジル選手が絶好のアシスト(パス)をして、クリスティアーノ・ロナウド選手が一点入れる場面がありました。

  ロナウド選手は大喜びしながら独走してたけど、右手をくいくいと動かして、「おいで、おいで」、と、エジル選手を呼んでいました。

 ---------

  その、前半戦と後半戦の間の休憩時間に、プログラムでは、「サンチャゴ・ベルナベウ杯(トロフィオ・サンティアゴ・ベルナベウ)」のことをやっていました。

  「トロフェオ・サンティアゴ・ベルナベウ」というのは、レアルの元会長、サンティアゴ・ベルナベウ氏に捧げられる親善試合で、招待された1チームが、レアル・マドリーと試合をするそうです。

 トロフェオ・サンティアゴ・ベルナベウ wikipedia

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%99%E3%82%A6

  今年は、トルコの「ガラタサライ」というクラブが招待されて、試合をしていましたが、その「ガラタサライ」のゴールキーパは、南米選手権(コパ・アメリカ)で優勝した「ウルグアイ代表」のゴールキーパのフェルナンド・ムスレラ選手でした。

  コパ・アメリカでのムスレラ選手は、ゴールキーパとしてはまだ若くて少年みたいで、小柄な体ですばしっこくボールをセーブしていました。

  コパ・アメリカでは、準々決勝の「ウルグアイ」と「アルゼンチン」戦が延長戦になって、前半戦と後半戦が終わっても決着がつかなかったので、PK戦になったけど、「ウルグアイ」のゴールキーパのムスレラ選手は、自分のチームがボールを蹴る時は、「とても見ていられない……」というように、ゴールに背中を向けて座り込んで、両手で顔を覆っていました。

  最後、自チームのマルティン・カセレス選手が蹴る時も、背中を向けて座り込んで、祈るように両手を握りしめ、スタジアムにいる自チームのファン(観客)のほうをじっと見ていました。

  そして、PKが決まって、リオネル・メッシ選手のいる「アルゼンチン」を敗って、準決勝出場が決まり、自国の観客が大喜びしているのを見て、はっと後ろを振り向いて、ボールがゴールに入っているのを確かめてから、カセレス選手に飛びついて抱きついて抱きあげられていました。

  今回の「トロフェオ・サンティアゴ・ベルナベウ」はレアルに2-1で負けてしまって、ムスレラ選手は肩を落としてがっくりしていました。

  ううむ。色んな選手が世界中に散らばっているから、相手チームでも応援したくなったり、勝っても複雑だったりして、難しい。

 --------

  サッカー・ワールドカップの予選、「日本」対「北朝鮮」戦は、最後、妹ときゃあきゃあ言いながら見てました。疲れた。

  後半戦のロスタイムで日本が1点入れた後、すごい喜んでたら、お父さんが隣りの部屋から来て、「なんや。さっきから騒いでるから、もっと点が入ってんのかと思った」と言い残して去って行きましたが。

  いや。でも良い試合だったと思うな。特に後半戦は。

  北朝鮮も上手かった。0-0で引き分けになるかと思っていましたが。やっぱり今年の日本代表は違う。

  北朝鮮代表の鄭大世(チョン・テセ)選手は、面白い人でした。

  テレビでちょっとだけ見たけど、日本の飲食店で、キムチをお箸でつかみながら、「日本のキムチが美味いわけないじゃないですか!」と言って、ぱくっと食べて、「うまっ」と言って、笑いを誘っていました。

  雑誌「Number」786では、かなり早くにドイツ語をマスターした様子が書かれていました。

 ドイツの選手に、日本の習慣(?)をちょっといじわるくからかわれて、「それって、そっち(相手)の国の習慣だと思ってた」とドイツ語で返したら、周りからすごい笑いが起きたそう。(P66より)。

  長谷部誠選手とは、お互い、ドイツ語で電話ができるそう。

  ドイツ語で電話するのって、ドイツ語に慣れてる人でも難しいらしいです。すごいな。

 ---------

  それで、その夜の(次の日の朝の?)3時くらいから「ドイツ」対「オーストリア」の「ユーロ2012年予選」があったんですが。

  始まる時間を勘違いしてて、眠たくなって寝てしまった。

  でも、ZDFで前半戦と後半戦をやってくれてるみたいです。

 前半戦

 http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1428280/Wer-netzt-hier-ein-Oezil-oder-Klose%253F#/beitrag/video/1428304/Erste-H%C3%A4lfte-Deutschland---%C3%96sterreich

 後半戦

 http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1428286/Oezil-Haben-Superleistung-gebracht#/beitrag/video/1428332/Zweite-H%C3%A4lfte-Deutschland---%C3%96sterreich

  シュピーゲルでは、写真に、Die große Özil-Show って書かれてました。

  直訳すると、偉大なエジル選手のショウ? まるでエジル選手のためのショーみたいに試合で活躍してたってことかな。たぶん。

  猟犬みたいに、一目散にボールに向かっていき、小鹿のように軽やかに走り、まるで空を飛んでいるみたいにしてシュートしていました。

  何万人もの人々の揃った拍手が、地面に激しく叩きつけられる雨粒のように聞こえて、「エジル、エジル」って言われてました。エジル選手はドイツの人にすごく愛されてるなー。

  ドイツはオーストリアに6-2で勝ったそうです。いつも苦戦している(らしい)相手に、すごい数字だ。

  エジル選手の試合のスタイルは、ドイツのフットボールを変え、スペインのフットボールを変え、そして日本のフットボールのスタイルも変えてしまいそうな気がします。

 エジル選手もまた、様々な国の選手と試合をして、自分のスタイルを変えていくだろうし。

 そういった試合の中で、今度は、日本の選手と試合をする機会があるかもしれない。

 そのとき、いったい、どんな試合が見られるのかな? 楽しみだな。

審判員も大変。

 

 これは前シーズンの写真ですが。

 これが審判員のフェルナンデス・ボルバランさん。

 微笑ましくて、なんかちょっと面白かったので。物語形式に。

 

1_2

 

ボルバラン審判員、相手選手に説明中。

 

アンヘル・ディ・マリア選手

「今のがファウルなんですか?」

メスト・エジル選手

「ねぇねぇ。カシージャス選手に呼ばれているよ?」

ディ・マリア選手

「今のはファウルじゃありませんよ!(審判に抗議している最中)」

2_2


エジル選手

「ねぇ、てば。早く! こっちだよ!」(強引にディ・マリア選手の腕を引く)

 

3_3

 

フェルナンデス・ボルバラン審判員

「うん?」

ディ・マリア選手

「えっ?」

 

4_5

 

エジル選手

「ここ?」

「壁はここでいいの?」

5

カシージャス選手(ゴールキーパ)

「よっしゃ。そこでええ!」

6_4

エジル選手(満足)

ディ・マリア選手(ちょっと不満)

「(ぼく、いま、抗議してるところやったのに……)」

 

スーペルコパ その2

 スペインのサッカー。

 FCバルセロナと、レアル・マドリーの試合。

 2回目は、バルセロナの本拠地、カンプ・ノウ。

 レアル・マドリーでは、マドリディスタ(レアル・マドリーのファン)が白一色の旗で応援。

 バルセロナでは、赤と青の旗で応援。

 どっちも、熱狂的なファンだということはよーくわかる。

 でも、バルセロナのカンプ・ノウにいる女の子たち(たぶんバルセロナファン)が、レアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウド選手やセルヒオ・ラモス選手が眼の前に来ると、思わず喜んでしまっているのが面白かった。

-----------

 バルセロナ・チームの、あの青とえんじ(濃い紅色)のユニフォームのチームカラーは、FCバルセロナ創設者のスイス人の人たちが決めたらしいです。

 そういえば、ローマ法王を守る「スイス衛兵」の着ている、赤、黄、青の制服に似ている気がする。

 あれは、ミケランジェロのデザインとも言われているらしいです。

 バチカンのスイス衛兵は、今でも、本当にスイス人にしかなれないらしい。

 スイスは大半が山地で、農作物があまりとれず、産業もなかったので、14世紀ごろから、傭兵となって、周りの国々に兵士として雇ってもらうことが多かったらしいです。

 『傭兵稼業は、スイスの重要な産業となった』そうです。

 『1470年代におこった「ブルゴーニュ戦争」では、スイス傭兵は主力として活躍し、シャルル突進公を破った』そうです。

 『当時、ヨーロッパ最強と謳われた「ブルゴーニュ軍」に勝利したことで、スイスはほぼ無敵であるという名声を得た』そう。

 ルイ14世のころは、『その規律の正しさと、フランス王への忠誠心から、高い評価を受けていた』。

 でも、ルイ16世のときのフランス革命では、『テュイルリー宮殿に殺到する民衆に対して、王家の防衛に当たったが、ルイ16世が(民衆に対する)攻撃命令を出さなかったため、(スイス衛兵の)大部分が虐殺された』そう。

 スイス衛兵の規律の正しさと、スイス人本来の民衆に対する優しさが、裏目に出てしまった故の悲劇だったのかな。

 兵士とは言え、ろくに抵抗もせず、民衆に殺されてしまったのだとしたら、とても悲しい出来事だな。

 でも、どうしてあの色で、あの組み合わせなんだろう?

 やっぱり目立つように、そして味方をすぐに識別できるようにするためかな。

 少数精鋭というか。少ない人数で、多数と立ち向かうための、味方をすこしでも減らさないようにする知恵というか。

 力の弱い者が、力の強い者に対抗するための、ぎりぎりの、そして古くからの知恵と言うか。

スイス衛兵 wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E5%82%AD%E5%85%B5

-------

 とは言いつつも。

 最初、エル・クラシコでバルセロナ・チームのユニフォームを見た時は、なんだかピエロの服みたいだなと思っていたんですが。

 (そのときは、世界一強いチームって知らなかったので)。

 今では、バルセロナの紅と青の縦じまのユニフォームを着た精悍なすばしっこい選手たちがずらりと横一列に並んで立っているのを見ると、その雰囲気からして、「勝てる気がしない……」という気分になります。

 パスと、動くのが、信じられないくらい早すぎるんだよー。

 そして、ボールさばきが世界一上手いのに、何気なくやるから、まるでごく普通のチームみたいに見えるのに、冗談みたいにボールがゴールにぽんぽん入ってしまうんだよね。

 バスケットボールの選手が、手を使ってリングにシュートしているみたいに。

 レアルは後半、2-1で負けていて、最後にようやく一点入れて、2-2で追い付いて、これで延長戦かPKか? という、ロスタイム直前の、最後の最後のところであっさりとリオネル・メッシ選手に一点入れられて、3-2で負けてしまった。

 水道管ゲームみたいに、レアル・マドリーとバルセロナはお互いのパスの邪魔をする。

 でも、どちらかというと、レアル・マドリーは水道修理工で、バルセロナは水かなあ。

 色んな所で、水道が壊れて水(バルサ)が吹き出そうとするところを、修理工(レアル)が走り回って、必死で止めまくっているというか。

 でも、バルサの動きは、相手選手にけっこう読まれていたりもします。

 バルサのダニエウ・アウベス選手が、ボールを持っていたら、レアルのメスト・エジル選手がすっと背後のアンドレス・イニエスタ選手を指差した。

 いま、まさにイニエスタ選手にパスしようとしていたアウベス選手は、エジル選手の指差しを見て、別の方向にパスした。

 レアルはボールを、バルサからけっこう奪えている。

 リオネル・メッシ選手も、多人数で固くマークできているし。

 調子もいいし。

 それなのに、どうしてレアルはバルサに勝てないんだろう??? くやしいなあ。

--------

 バルサは、ボールに対する嗅覚が鋭いと思う。

 これまでは、「ボールに対する嗅覚が鋭い」って言われても、よく意味が分からなかったけど。

 バルセロナ・チームをみて、「ああ。これが、ボールに対する嗅覚が鋭いということだな」と深く納得しました。

 ボールの飛んでくる方向が分かると言うか。選手全員が、ボールを引き寄せる磁力のようなものを持っていると言うか。

 でも、メスト・エジル選手も、なぜかボールのこぼれてくる場所に、たまたま、立っている確率がけっこう高いと思う。

 ポジションがいいとか、それもあるけど、それだけじゃなくて。

 エジル選手が、特に規則性がないような、楕円の集まりのような軌道を描きながら走って、そしてその前にボールが偶然、ころころっとこぼれてくる。

 あるいは、一番近いところにいて、ボールを奪える場所にいる。

 まるで、相手選手からパスされたか、磁力でボールを引き寄せているみたいに。

 それとも、まるで、あらかじめボールがこぼれてくる場所が分かっているとでも言うように。

 規則性がないような軌道に見えて、実は規則性があるのかなあ?

---------

 私は、リーガ・エスパニョーラの開幕戦を見逃したような気もするんですが。

 リーガ・エスパニョーラの第一節目は、選手たちのストライキで、中止されたのかな?

 なんか、そんな新聞記事を見たような気がします。

 現在、スペインに来訪しているローマ法王訪問に、たくさんの税金を使わないでという若者たちのデモンストレーションも起きたらしい。

 あの、宗教心の篤いスペインで、こんな事が起こるとは。

 スペインではカトリック教徒が90パーセントを占めるらしいです。

 でも、失業率はユーロ圏で最悪の21.0パーセントで、25歳以下の失業率は、45.7パーセントだそうです。

 つまり、若者の二人に一人は失業者と言うことになるのかな。

 このふたつのことは、ただ単によその国のことだとはとても思えない切実な出来事でした。

«スーペルコパ